切迫妊婦向けRPG風新感覚サイト!切迫流産・切迫早産とは何か、安静の乗り切り方、暇つぶし方法、さらに出産後に必要な育児情報から次の妊娠の話まで、すべてを伝えよう。

召喚魔法「自己流タイミング妊娠法」実践編

  • HOME »
  • 召喚魔法「自己流タイミング妊娠法」実践編

IMG_0472勇者の兄弟を召喚する希望時期も決まった。婦人科検診をパスし、預言者の許可もおりた。基礎体温のデータは3ヶ月分たまり、体調も整えた。

では、いざ、勇者の兄弟を召喚せん。
新たなる安静冒険のプロローグへ向けて。

健全な妊娠はタイミングが命

動物に比べて、人間は受精率がとにかく低い。もし受精したとしても、本人すら気付かないうちの、超初期の「化学的流産(オカルト流産とも)」まで含めると、流産という結果に終わってしまうケースが多発しているのだ。
ところが、近年、動物も人間も受精率に差はないことが分かってきた。

では、動物と人間の違いは何か?それは、動物は性交の時期がしっかり決まっているのに対し、人間は自由だということ。
動物が妊娠に適した理想のタイミングを本能で逃さないのに対し、人間はそういった本能が退化しているためか、理想の妊娠タイミングをつかむことができないのだ。

「理想の妊娠タイミング」とは、排卵されたばかりの新鮮な卵子&製造されたての新鮮な精子が、排卵・製造後に老化することなく出会うタイミングだ。
新鮮な卵子&精子の組み合わせである受精卵は、健全に成長をとげる。しかし、このタイミングを逃してしまった、排卵から時間のたった老化卵子&射精から時間のたった古い精子では、受精できないか、かろうじて受精したとしても発育が見込めず、妊娠初期での流産という結果に終わってしまう。さらに、出産までたどり着いたとしても、先天性の異常を持つ危険性が高まってしまう。

排卵日後、精子がたどりつくまでに卵子が老化してしまう。
あるいは、排卵日までまだ日数があるのに、射精され待機している間に精子が老化してしまう。もしそうした老化精子が卵子を奪って受精しても、発達しない。
このミスタイミングばかり繰り返していれば、いつまでたっても健全な妊娠が成立しないというわけだ。

動物のような本能が残されていない我々人間は、人間である武器・・・・知恵を使って、「理想の妊娠タイミング」を割り出さねばならない。

健全な妊娠率を高め、流産率や先天性異常をも減らす知恵を身に着けていたのが、ユダヤ人である。
ユダヤ人には「ニッダー」と呼ばれる戒律がある。これは、「月経中と月経後の7日間は禁欲する。そして7日目の夜に夫婦生活を始める。」という戒律をさす。この性交の解禁日こそが、排卵日の前々日か前日にあたり、まさに新鮮な卵子と精子が出会える理想の妊娠タイミングと合致するのである。
長い歴史の間守られてきたこの戒律により、事実ユダヤ人における先天性異常の出生率は、他の宗教に比べて一段と低い結果となっている。

さらに、現代は医学の発達により、この理想の妊娠タイミングを割り出す方法が確立されている。
預言者による超音波が最も確実だが、基礎体温や排卵チェッカーといったアイテムを使うことで、自己流でもある程度タイミングを見定めることができるのである。

基礎体温表で「理想の妊娠タイミング」を割り出しスタンバイ

「理想の妊娠タイミング」の重要性を理解したところで、その割り出し方を記そう。

まず、「オムロン 婦人体温計」で計測してウェルネスリンクに落した基礎体温表を加工する。
ちょっと面倒だがエクセルの表を作ってコピペしよう。
基礎体温表は折れ線グラフで、1ヵ月単位で記録するものと準備編で述べた。今度は、折れ線グラフではなく、表にコピペする。
生理が来た日を頭に行を変え、高温期に移行する前日(低温期最終日。多くは、最も基礎体温が低下する日)のセルに色付けする。
3ヵ月分なので、3段。多少の前後がありつつ、色付けしたセルが縦に並ぶはずだ。
そうしたら、次の月に大体どの日あたりが低温期最終日となるか予想がつく。

基礎体温表

基礎体温表の一例。こうして並べることで、次の月の低温期最終日の予想がつきやすくなる。

予想がついたら、予想される低温期最終日の6日前に、避妊ありの性交をしておく。
これは、精巣内にたまった、製造から時間がたち古くなった精子を捨てるためだ。
新鮮な精子が精巣内にたまるまで、中4日(本によっては4~5日とも)かかるので(従って連日の性交は無意味とも)、いざ理想の妊娠タイミングを迎えるときに、精巣内を新しい精子で満たしておくために、このタイミングでの避妊性交が必要なのだ。

この「低温期最終日の6日前」の割り出し方が、特に生理不順の場合は見極めが難しい。
発熱など体調不良時には特に排卵日が左右されやすいため、妊娠を狙う月の体調管理には特に気をつけよう。
また、いつスタンバイとなってもいいように、日程が近づいてきたら騎士も酒を控えるなど、夫妻合わせてコンディションの調整を心がけよう。
せっかくタイミングが見定めていても、夫妻ともにスタンバイOKでなければ、その月は見送りになってしまう。備えこそが肝心である。

排卵チェッカーでより正確にタイミングをつかむ

6日前の避妊あり性交を済ませたら、いよいよ排卵チェッカーの出番だ。
排卵チェッカーとは、「LHサージ」という、排卵をうながすホルモンが大量放出される時期をキャッチできる便利アイテムだ。低体温期の最終日と排卵のタイミングがずれていることもあるが、基礎体温表にもとづいた予想に加えてこのアイテムを使えば、自己流でできる限界までタイミングを見極めることが可能だ。
これを使用し、避妊あり性交の翌日から計測を開始する。毎日同じ時間に計測を行うことが肝心だ。時間帯はいつでもいいが、夜に行えば、陽性反応が出てからあまりタイムラグなく性交することができるだろう。

精子は射精された瞬間に卵子の元にたどり着くわけではなく、そこまで泳いでいくのに一定時間を要する。
なので、排卵の少し前のタイミングで射精し、卵子が出てくる瞬間にはまだ新鮮な精子がすでに待機しており、そこで卵子が老化する隙を与えず即座に受精する・・・・というイメージだ。
大体の排卵チェッカーは排卵の1日前か2日前に陽性反応が出る。つまり、陽性反応が出てから12~48時間の間に排卵が起こる。
このことを考え合わせれば、排卵チェッカーで陽性反応が出てすぐに性交・さらに若干精子が補充された2日後に念のためもう一度性交すれば、最も理想的なタイミングであると考えることができる。

こうして、排卵したての新鮮な卵子と、補充・射精されたばかりの新鮮な精子とが出会い、健全な妊娠にいたる。
ちなみに勇者アカ坊は、「低温期最終日6日前の避妊あり性交+排卵チェッカーで陽性反応が出た低温期最終日2日前性交+低温期最終日当日の性交」がドンピシャで実現した月に、授かることができた。

なお、主人公の年齢や妊娠の計画にもよるが、半年ほど上記の方法を誤りなく続けても妊娠に至らない場合、何らかの妊娠を阻害する理由があるかもしれない。タイミング法についても、自宅で自己流で行うより、検査してもらう方がより確実である。婦人科の預言者の元に基礎体温表を持参して相談にいこう。

参考書籍

この項で記述した方法は、以下三冊の本の内容を解釈し統合したものだ。

「新版 タイミング妊娠法—丈夫でよい子を産む」
タイミング妊娠法について詳しく言及されている。上項の詳しい数字などはこちらの本を参照。
性交の頻度は「一回の場合は排卵日前日、二回の場合は排卵日前日と当日」、禁欲期間については「精子が溜まるまで最低でも中4日必要。」性交に備えた精子排出に関しては言及がなく、「子作り以外の性交は避妊必須、禁欲のみでも可」とある。

「赤ちゃんができる子宝マッサージ」
タイトルは「子宝マッサージ」だが、マッサージが本当にきくのかは不明。
性交の頻度は「排卵日前日の一回で充分」、性交に備えた禁欲期間については「精子が溜まるまで4~5日かかるので連日性交は無意味、精子をリフレッシュさせるため、性交は月3回がベスト」とある。

「パートナーと考える出産 妊活バイブル」
身体の調子を整える食生活について詳しい。
禁欲期間については「1~3日にとどめるように」とある。

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
  • LINE
PAGETOP