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白魔法「授乳」

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主人公の胎内では、へその緒を通じて栄養を受け取っていた勇者だが、出産後も引き続き、主人公の身体を通じたHP回復を必要としている。
すなわち、母乳である。

切迫流産・切迫早産で安静冒険中の場合、乳首への刺激が子宮収縮を促してしまう、という側面があり、預言者や妖精に妊娠中の母乳マッサージは禁止される場合がある。そのため、出産後の母乳分泌に不安を覚える切迫妊婦族もいるかもしれない。
だが、心配は無用。母乳に関しては、すべては出産後の対応で全く問題はない。

しかし、この白魔法「授乳」を習得するには、元切迫妊婦族に限らず、茨の道であるという現状がある。

白魔法「授乳」をマスターするにあたっての、環境上の問題点


授乳は出産したら誰でも自動的に上手くできるわけではない。
母乳の分泌の問題、勇者の母乳を吸うスキルの問題などが噛み合わず、スムーズに母乳育児をスタートできる人は少ない。
さらに、環境的な問題が、主人公の授乳の習得を阻むことが考えられる。

①出産後の退院時期が早い。
現在は、自然分娩で母子ともに問題がなければ、一般的には産後たった5日で退院となってしまう。初乳が終わるか終らないかで、パンパンの乳房を抱えて帰宅しなければならない。
「授乳のスキルを伝授するためには、あまりにも短い時間だ。」と妖精は嘆いていた。
授乳に関する知識の習得もままならないまま、産後ガタガタの体調をおしての昼夜問わずの授乳となれば、
「授乳が終わっても勇者が泣いているから、母乳が足りないのでは?」「ミルクはどのくらい足していけばいいの?」「搾乳ってどこまでやればいいの?」など、悩み、まいってしまう主人公も多いことだろう。

その上、乳腺炎などのトラブルに見舞われると、最悪の場合、乳飲み子を置いて乳腺の手術を受けなければならないケースもあり、できるだけ避けたい産後トラブルの一つに数えられる。

②親世代が粉ミルク世代に該当し、母子間での母乳育児の伝達ができない場合が多い。
現在の出産期の夫婦の親世代は、粉ミルクに傾倒した世代でもある。
したがって、孫可愛さもあり「勇者が泣いているということは、母乳が足りていないんじゃないか」「母乳だけでは栄養が偏るのでは」「安心したいから目に見える粉ミルクを与えなさい」などと、主人公の「母乳のみで育てたい」という意志とは裏腹の忠告をなされるケースが多い。
その結果、実際は根気強く授乳を続ければ母乳分泌に問題がなかったにも関わらず、早々に母乳を諦めて、粉ミルクのみに落ち着いてしまう母親も多い。
必要以上の粉ミルクを与え、勇者の腹持ちがよくなり授乳時間の間隔があいてしまうと、母乳の分泌量が減り、あっという間に出なくなってしまう恐れがあるのだ。

③仕事への復帰時期が早い。
待機児童問題により保育園への入園競争が熾烈な今、4月の一斉募集での入園を目指し、勇者を0歳台から保育園に預けるケースが増えている。
そのため、「勇者を預けられるように」と1歳を待たずに早々に断乳し、粉ミルク対応にしてしまう母親も多い。
だが、実は仕事をしながらでも、昼間の搾乳と夜間の授乳を続ければ、母乳育児の継続は可能なのだ。
白魔法「授乳」は、勇者の精神を安定させる作用もある。
親の都合でまだ0歳台の勇者を長時間預けるならば、できれば勇者から母乳まで取り上げることがないように運びたい。

これらの問題点を乗り越え、白魔法「授乳」を満足いく時期までやり遂げるためには、
主人公の授乳のメンターとなる存在こそが、必要だと考える。
授乳を極めて母乳育児による幸福感を味わうための道しるべを記そう。

「桶谷式」を訪ね、高位白魔法「完母」の習得を目指そう


妖精の中でも、白魔法「授乳」の伝授を生業としている種族が存在する。これが「桶谷式」の妖精だ。
フィールドマップ上のわりと至るところに「桶谷式」の塔が隠れており、
そこを訪れ施術を受けることで、主人公の白魔法「授乳」のスキルがアップする。

勇者アカ坊は生後1ヵ月までミルク寄りの混合で育てていたが、思い切って桶谷式を訪ねたところ、「母乳が出ているのだから、粉ミルクは足さなくてよい。」「おっぱいから離れただけで、寂しがって泣くこともあるんだよ。授乳後でも泣くからといって、母乳が足りていないとは限らないんだよ。」と桶谷式の妖精に告げられ、そこで初めて、根拠なく自分の母乳に自信を持てていなかったことを知った。
その後は妖精の指導通り、1日10回の定時刻授乳に励み、生後2ヶ月目ですぐに完母を実現することができたのだ。

施術による母乳量のアップのみならず、乳腺炎の予防や対処法、具体的な授乳スキルの伝授、授乳が軌道に乗るまでのミルクの足し方、仕事に復帰する場合の搾乳・授乳の方法についてなど、全般的にサポートしてくれる。
勇者の体重管理も行い、離乳食の進捗など様々な相談にも乗ってくれるので、育児の強力なメンターともなってくれる。
断乳の際のケアも行っているので、トラブルなく断乳することもできる。

母乳のみの育児…完全母乳(完母)育児は、
勇者の免疫力を高めたり、子宮の回復を促したり、母子の貴重なスキンシップとなったり、主人公に育児の自信をもたらしてくれたり、粉ミルクを買う必要がないので経済的だったり、外出時の荷物が減ったり・・・・と、メリットが盛りだくさんだ。

桶谷式では、定期的に施術を受けながら、約3時間毎の授乳を断乳(下記参照)まで続けるのが基本とされており、特に夜間の授乳はキツいところ。
しかし、達成できたときの感動はひとしおだ。

出産後、できるだけ早い時期に施術を受けた方が、母乳分泌の向上が期待される。
ぜひ、その門をたたき、母乳育児の幸せと満足感を味わってほしい。

白魔法「授乳」を助けるアイテム


「マルチに使える ベビー&ママクッション」
妊娠中に購入したアイテムの中では、最も使い倒せたお気に入りアイテム。とても使いやすい。
安静冒険中に抱き枕として使用→出産後は授乳クッションとして、断乳するまで家の中を持ち歩いた。また、勇者がまだお座りでグラついていたときは、お座りのサポートとしても使用できた。安静冒険から育児冒険に至るまで、賢者の腹心の友と呼べる存在であった。
安静冒険中の今から用意しておくと便利。

「ピジョン 母乳フリーザーパック 80ml」
母乳量にまだ不安がある時期に、授乳の前後に「先しぼり」「後しぼり」(少量の搾乳)を行い、その際に冷蔵庫の中の哺乳瓶に母乳を少しずつためていき、夜寝る前にたまった母乳を哺乳瓶から勇者に与える、という賢者が開発した裏ワザがある。
これなら勇者が哺乳瓶を忘れず、緊急時に授乳ができなくても栄養をとることができ、なおかつ完母を貫くことができるため、一石二鳥だ。
ただし、母乳は生もののため、冷蔵庫での保管も1日が限度。
余った分の母乳がもったいないので、緊急時に備えた保険としてフリージングをしておくと、精神的にも余裕がもてる。賢者が感染性胃腸炎に倒れたときは、騎士の手で哺乳瓶から母乳を飲ませることができた。
このフリーザーパックを使えば清潔に母乳をフリージングすることができ、日付の記入もできるので便利だ。

「ほほえみ」
母乳育児が軌道に乗るまでは、授乳間隔が開かない程度に粉ミルクを足す。賢者が最初の混合の時期に使用していた粉ミルクは「ほほえみ」。完母移行後は、大人のお菓子作りの材料に化けたが、これが結構美味い。栄養も満点だし、粉ミルクが材料だと言うと周囲にも珍しがられるので、オススメ。

断乳の時期と方法


桶谷式断乳では、

・1歳の誕生日を過ぎてしっかり一人歩きができるようになった。
・離乳食の進捗に問題がなく、ストローやコップからも水分をとれるようになった。
・脱水症状の恐れがある真夏や、病気にかかりやすい真冬を避け、穏やかな季節に。
・主人公自身が白魔法「授乳」をやりとげた満足感を抱き、断乳に納得している。

などといったことを基準として、様子を見ながら断乳の時期を決める。
具体的には、1歳2~6ヵ月くらいの間で断乳する人が多いが、中には2歳近くまで続ける人もいるようだ。

ちなみに勇者アカ坊は、1歳を迎える前からおっぱいを求めず、定時刻授乳をしても短時間で離れるようになっていたので、1歳2ヵ月での断乳(というかほとんど卒乳)を決め、すんなりおっぱいから離れた。

断乳の日を決めたら、一週間前から「この日でおっぱい卒業だよ。この日までいっぱい飲んでいいからね。」と勇者に説明し、
当日朝に最後の授乳を行ったら、おっぱいに絵(アンパンマンなど)を描き、勇者がほしがっても絵を見せて、もう終わりだということを教える(勇者アカ坊にはやる必要がなかったが)。

断乳の日程については、

・予防接種の時期に重ならず、母子ともに体調がよい。
・生理が来ていて生理痛がひどい場合は、生理予定日は避ける。
・騎士が在宅しており断乳に協力(ぐずったら共同であやしたり、外出したり)できる。
・2日後に桶谷式妖精の手技を受けられる

といったことを踏まえて決めよう。

一般的な育児書では授乳の回数を減らしていきフェードアウト、と書かれているが、
桶谷式断乳では3時間毎の授乳を断乳の日までペースを落とすことなく、最後まで新鮮な母乳を飲ませる。
突然やめると胸がカチンカチンになり相当辛いが、断乳2日後、一週間後、一ヶ月後と手技を受けるうちにおさまってきて、しこりを残さずトラブルなく断乳完了となる。
ただし、桶谷の手技が受けられない人は、この方法だと「ゲームオーバー」になるのでやめた方がいい。

主人公が満足いく時期までペースを保った授乳をやり遂げられれば、生涯のよき思い出となる。
その思い出をベースとし、母子の絆は新たなるステージにLvアップするのだ。

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