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番外編・男女の産み分け

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さて、妊娠タイミングを見極めることができるということは、「男女の産み分けもできるのでは!?」と期待が高まる主人公もいることだろう。

元切迫妊婦族の場合、妊娠生活が安静冒険化するリスクを踏まえると、勇者を育てながらでは何回も妊娠できない・・・・そう考える者は多いだろう。
もっとも、これは元切迫妊婦に限った話ではない。現代人の大多数は、経済的な問題やら晩婚化による出産年齢の制約やら住宅事情やらで、「どんどん好きなだけ子どもを産む」のが難しい状況にある。

その昔、結婚後にどんどん子どもを産めた(産まなければならなかった)時代なら、希望の性別(多くは跡取りとなる男児)が生まれなくても、何回でも「次」があった。身分が高ければ側室もいたし、養子縁組もしやすかった。
ところが現代ではそうはいかない。そこで、「限られた回数しか妊娠できないなら、どうせなら希望の性別の勇者を産みたい!」という発想につながるわけである。

ではそんな産み分けにまつわるお話を。

自己流タイミング妊娠法での産み分けは、たぶん不可能


結論はコレだ。

まず、これはもう周知のことと思うが、「100%確実な産み分け」の方法は基本的に存在しない。
唯一それに近い確率と言えるのが、高度医療の力を借りた人工授精によるものだ。
しかし、性別によって発病する恐れのある遺伝病が認められるなどの特別な事情がない限り、もともと不妊というわけではなく、単なる男女産み分けのためだけに人工授精を選択する・・・・というのは、あまり一般的な選択肢ではないと言える。

ついで産み分けの確率を高める方法が、病院大陸にて預言者の秘術「超音波」やその他の秘術を駆使して排卵のタイミングを見てもらう、「タイミング指導」となる。男の子となるY精子の寿命の短さ・女の子となるX精子の寿命の長さを利用して、排卵に合わせて性交のタイミングを調整することで、希望の性別の産み分けを実現する。
ただし、成功確率は一説によると70%程度と、決して高いとは言えない。

自己流タイミング妊娠法は、自宅大陸にいながらにしてシロートでもできる簡易なタイミング法であり、預言者の秘術によるタイミング見極めにすらかなわない。
もし試すなら、「排卵チェッカーで陽性反応が出てすぐに性交・さらに若干精子が補充された2日後に念のためもう一度性交」という方法を、男児希望の場合は「排卵チェッカーで陽性反応が出た翌日or翌々日に一回のみ性交(排卵日に性交し寿命が短く元気なY精子の受精率を高める)」、女児希望の場合は「排卵チェッカーで陽性反応が出てすぐに性交のみであとはナシ(元気のあるY精子が死んでいったあとに寿命が長いX精子の受精率を高める)」、とアレンジすれば、理論上は男女の産み分けに近づくことになる。

ただし、そもそも排卵チェッカーでは「陽性反応が出てから12~48時間の間に排卵」と、産み分けまで考えたときにはかなりアバウトである。
ここに、膣内の酸性度を左右するグリーンゼリー(男児希望)orピンクゼリー(女児希望)などを挿入してY精子orX精子の生存に有利な環境を作る・・・・という方法もあるが、これもまたあまり確かな方法とは言えない。

従って、自己流タイミング妊娠法での産み分けは「気休め程度」と考えるしかないのである。

少しでも確率を上げたいと考えるなら、婦人科・産婦人科で「不妊外来」の看板を掲げているの預言者の元に相談に行くべし。診療所島だけではなく、大学病院大陸などでも多くは不妊外来を備えているはずだ。
少し敷居が高いと思ったら、不妊治療専門でなくても産み分けの相談に応じてくれる婦人科・産婦人科はあるので、産み分けに対応してくれる病院が近場にあるかどうか調べ、電話で産み分けの相談ができるかどうかを問い合わせてみよう。

「男の子or女の子だから」を理由にした期待は禁物


男の子は単純明快でサッパリしており人間関係が煩わしくなく、パパとはキャッチボールができるし、ママが大好き。成長したら経済面でも頼りになるし、跡取りになってくれる。
女の子はおとなしくて育てやすく、服も可愛い物を選べる。成長したらママと一緒に買い物や旅行に行ったり、親の老後の面倒もみてくれる。

そんなイメージから、「次に産むなら絶対男の子or女の子!」という考えに囚われていないだろうか。

だが、実際のところ、親の期待通りの男の子or女の子に育つとは限らない。
陰湿で嫉妬深い男性もいるし、スポーツにも興味を示さないかもしれない。将来経済力が備わるとも、結婚したら家を継ぐとも限らず、グローバル化の時代、仕事の関係で遠方へ行ってしまう可能性もある。
親の選ぶ物に不満を訴え、親と一緒に旅行や買い物になど行きたがらない女性もいるし、実家を遠く離れて嫁いでいったり、共働きが主流になりつつある時代、仕事と家庭を両立しながらでは気軽に実家に帰って親の世話をするのは難しいかもしれない。

子どもにあれこれと期待してしまうのは仕方ない親心であるが、それが「男の子or女の子はこういうものだから」という理由からなる期待だった場合、子どもは特に反発しやすいかもしれない。
主人公自身も、「女だからこうあるべき」「女だから○○○するのは当たり前」という期待をかけられたら、反発してしまうのではないだろうか?

よく聞くのは、「産む前は絶対男の子or女の子がいいと思ってたけど、産んだらどっちでも世界一かわいいわが子!」という話だ。
産む前にあれこれと男の子or女の子ならではの良さを想像し、どちらかの性別を望むこと自体は、まったく問題ない、むしろ自然な感情だと思う。
勇者の名付けを楽しんで考えるような感覚で、産み分けに挑戦するのはアリかもしれない。
でも、結果がどうあれ、結局どっちでもかわいいわが子に違いはないのだ。

余談だが、賢者自身は男の勇者を希望しており、特に産み分けに関しては何もしなかったが、結果は希望通りの男の勇者だった。

きょうだいは同性がいい?異性がいい?


一人目のときには特に性別の希望がなくても、二人目以降となると、「一人目は男の子or女の子だったから、次は別の性別がいい」あるいは「二人目も同じ性別がいい。」といった希望が膨らむかもしれない。
もし産み分けが100%に近い確率で可能になったとしても、男女の人口比率は大きく傾かないだろうという仮説がある。なぜなら、産み分けに積極的に挑戦する人は、「二人目以降に、上の子と異性(同性)の子を希望する」というパターンが実際に多いためである。

ちなみに、中国の一人っ子政策では人口比率が働き手である男性増加に大きく傾いてしまったが、これは一人しか産めないという状況下で産み分けに励む(希望でない子どもを授かった場合の中絶も横行しているとか・・・・)、という事情があるためだ。

では、上の勇者の性別を基準として、同性or異性のきょうだいで考えられるメリットを挙げてみよう。

同性のきょうだいのメリット

・お下がりができて経済的
・興味の方向性が似ているため、きょうだいで一緒に遊べる
・部屋を完全に分けなくてもいいので、部屋数が少ないなどの住宅事情によっては助かる
・将来、大人になってからも親しくすることが多そう

異性のきょうだいのメリット

・男女両方の子育てを経験できる
・身近に年の近い異性がいることで、異性について学ぶ機会に恵まれ、異性との接し方が上手くなる
・異性という前提があるので、きょうだい間で比較され片方が劣等感を持つ機会が少ない
・将来は適度に距離を保ちさっぱりした付き合いができそう

こうして並べてみると、メリットといってもデメリットと表裏一体であることに気づく。
例えば、「お下がりができて経済的」といっても、安く上がるからと常にお下がりで済ませば、二人目にとっては不満になりかねない。
「男女両方の子育てを経験できる」といっても、一人目のときの育児ノウハウが通用せず、またイチからの苦労になりかねない。

さらに、これらのメリットはあくまでも「傾向がある」という話。
実際には、同性のきょうだいでも大人になって仲が陰悪になってしまったり、異性のきょうだいでも恋愛ベタだったり・・・・
結局は、性別うんぬんより、家庭次第なのかな?と思えてくる。

「男女の生み分け方―二人の希望(のぞみ)に応える」
参考書籍。詳しく知りたい主人公は読んでみよう。

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