安静冒険中の切迫妊婦は、当然だが「西松屋で勇者の装備を揃える」などという行動は取れない。
そこに、孫フィーバーのシュートメが意気揚々と赤ちゃんの服を持ってきたりすると、
「今ごろは赤ちゃんグッズを楽しんで揃えているはずだったのに…。最初の服や赤ちゃんグッズは私の手で揃えたかった…。」
そんな風に落ち込んでしまう切迫妊婦は多いだろう。
しかし心配無用。この世界では、通販カタログやネットでの購入が自由自在だ。横になりながら、いくらでも勇者アイテムを選び放題である。
妖精に聞いたことがあるが、切迫妊婦が勇者の装備を揃える際は、「切迫妊婦がネットで買い物カゴに入れて、騎士が清算する」という方法がメジャーらしい。
また、とりあえず出産後一発目で必要な新生児アイテムが揃っていればいいので、安静冒険中にすべてを無理して揃える必要はない。
むしろ、育児冒険を始める前にあれこれ揃えてしまうと、出産祝いとかぶってしまったり、実際に使わなくてもよかったアイテムも出てきて、無駄になることが多い。
育児冒険が始まるとすぐに、「あれも必要、今度はこれも必要」の連続となる。
実際に武器屋や防具屋に足を運んで勇者の装備を選ぶ未来は、予想より早くやってくるのだ。そのときを楽しみに待とう。
賢者はあまり最初の勇者アイテムに執着がなかったため、ほぼすべて騎士チョイスに任せてしまった。
妖精が必要グッズのリストを用意してくれたり、ネットや育児魔法書にもリストがあったりするし、購入は夜にネットで行える。
あまり難しい作業ではなかったようなので、もし任せきりにするとしても、心配はいらないだろう。
では、実際に退院当日から役立った勇者アイテムを大公開しよう。
ベビーベッド
産まれたての勇者は何かと主人公を呼び出す。オムツ替えがしやすく、授乳や抱っこのときにサッと持ちあげやすくするには、複数の方向を開閉できるタイプのものがいい。
さらに、寝室とリビングが同じ階の場合は、どちらにもベビーベッドを移動できるようにキャスター付きが便利。
勇者の月齢がある程度進んでから、寝床はベビーベッドのままか、主人公と一緒に寝るか、あるいは床に布団を敷いて寝るか、考えてみてもいいだろう。
「アジル ハイタイプ ミニサイズベビーベッド Wオープン腰楽~ハイミニベッドDX-N ホワイト コンパクトベッド」
前柵と横柵の両柵が開閉できるので、部屋のレイアウトを選ばないベビーベッドだ。
ベビーバス
ほんの短い期間のために…と出費を懸念して用意しないと、、後悔する。
勇者を洗う際の肘の置き場に配慮されているベビーバスでないと、相当腕に負担がかかる。たとえ最初の1ヵ月だけでもキツい。
価格も安いものからあるので、レンタルより購入の方が安く上がる場合も。
そして裏技として、勇者出生後初の夏に、ビニールプール代わりとして使用できるのである。
まだ歩かない勇者でも、屋外で水を浅くはったベビーバスで遊べば、機嫌も上々。
なお、賢者は夫婦ともシャワーだけで済ます習慣だったため、10か月近くまでベビーバスを使用して勇者を洗っていた…。
「リッチェル ミッフィー ワン・ツーバス」
ミッフィーの柄がかわいいベビーバス。
ボディーソープ
新生児と言えど、石鹸で身体を洗う必要がある。ただし、大人と同じボディーソープでは刺激が強いため、0ヶ月から使える勇者専用のボディーソープを用意しよう。
沐浴に手慣れてきたら、シャンプーも追加してあげよう。しょっぱなからだと慌てて逆に使ったりする場合があるためだ。
「ピジョン 全身泡ソープ ボトル 500ml (0ヵ月~)」
プッシュすれば泡の状態で出てくるので、勇者の身体を持ちながら泡立てる必要がなく使いやすい。
短肌着&長肌着
退院当日から必要な、勇者の基本装備である。短肌着の上に長肌着を装備させれば、勇者の防御力がアップする。
賢者夫妻が用意したのは4着。そこに、新生児には大きいロンパースが2着。その他に出産祝いでもらった服が…5着ほど。
デイリーに着せる服は4着~くらいあれば十分だったが、勇者の装備は育児冒険の楽しみであり、写真も映える。
そんなに高価なものでなければ、無駄を覚悟で多めに用意して楽しんでもよい。
新生児~生後3ヵ月は爆発的成長をとげるため、おくるみ型からロンパース型に切り替えられる服を用意するのもオススメ。
短肌着はかなり長い期間、下着として使用できる(1歳になっても使っている…)
「(チャックル) chuckle ベビープリント新生児肌着5枚組【ガーゼ綿100%】」
このように長肌着と短肌着が何点かセットになっているものは最低限用意しておきたい。特に短肌着は多めにあっても困ることはない。
オムツ
育児冒険の必須アイテム。バッドステータス「ウンコ」に対抗できるアイテムだ。
これがないとすべてが始まらない。
病院大陸で産後に使用した物と同じメーカーを選べば、スムーズに育児冒険を始められる。
勇者アカ坊は王道「パンパース」を愛用している。袋の裏に写真の無料現像に使えるポイントシールが貼られており、一定のポイントがたまったところで勇者の写真を現像するのに役立っている(今現在)
興味があれば、上級装備である「布オムツ」に挑戦してみるのもいいだろう。
ただし、夜間や外出の時は紙オムツ、と使い分けしている人が多いようなので、いずれにせよ紙オムツは用意しておいた方がいい。
「パンパース テープ ウルトラジャンボ 新生児 114枚 (テープタイプ)」
枚数は本当にたくさん必要だ。もう一度言おう。枚数は本当にたくさん必要だ。
おしりふき
オムツと並んで育児冒険の必須アイテム。バッドステータス「ウンコ」を回復する。
選び方としては、片手で一枚ずつ取れるものにすること。片手で取ろうとしたときに、何枚もずるずると出てきてしまう物は、ストレスしか与えない。
ちなみに、プラスチックのケースにセットして使う物が多いが、そのうち面倒になって直接袋から取るようになった。
「メリーズ するりんキレイおしりふき 54枚×2コ(つめかえ)」
賢者イチオシのおしりふき。多少単価が高い部類に入るが、片手でも1枚ずつスムーズに取れるため、これに変えてからオムツ替えが楽になった。購入するのはつめかえ用だけでOK。
さらに、うるおい成分の質がいいのか、おしりがツヤツヤになる優れモノ。一度お試しあれ。
その他、ボディーケアアイテム
「ピジョン ベビー綿棒 (細軸タイプ) 200本入」
なんでもいいのだが、綿棒は長期間の必須アイテム。鼻クソから耳クソまで、勇者は長い間親の世話になるものである。
たいていの勇者は、鼻クソ掃除が大の苦手である。
さらに、勇者が原因不明の大泣きをしているとき、オイルを塗った綿棒で肛門を刺激してやると、アラ不思議。便秘が回復し、勇者はニコニコ、オムツはクサクサ、となる。
「ピジョン ヘアーセット」
勇者がフサフサヘアーの場合に限って必要。
勇者アカ坊は産まれたときからフッサフサだったため、退院後からすぐに使用していた。
「ピジョン ベビー つめきり (てこ型)」
勇者用のつめきり。
勇者はすぐ爪で自分の顔をひっかいて傷を作ってしまう。
特に最初の目が見えない時期は、目に指を突っ込んだりするので、要注意。常に短くしてやろう。
新生児の小さなつめを切るは本当に怖いが、わりとすぐに手のサイズが大きくなるので、切りやすくなる。